日本文化に魅力を感じて日本語を学んだ

私はベトナム出身で、日本のアニメ文化に魅力を感じ、19歳で語学留学のため来日しました。最初の2年間で日本語の基礎を学んだ後、「日本で長期的に働きたい」という強い思いから、さらに2年間、ビジネスで通用する日本語を徹底的に学びました。日本での生活は今年で10年目になります。

先輩のサポートを受けて業務を覚えた

2024年12月に入社し、上尾営業所に配属されました。入社してしばらくの間は、先輩と一緒に、上尾営業所の近くにある整備工場や鈑金塗装工場、カー用品販売店といったお客様の事業所に部品や商材をお届けしました。車の部品や関連商品に関する知識が全くなかった私に、先輩やお客様がいろいろなことを優しく丁寧に教えてくださったおかげで、業務を覚えることができました。

今はフリー営業に注力

鴻巣営業所に配属されたのは2025年10月からで、現在は一人でフリー営業を担当しています。朝出勤したら、まず注文伝票を確認し、伝票に記載された商品を商品棚からピックアップします。ご注文部品や商品を揃えたら配達車両に積み込み、お客様のもとへ向かいます。まだ特定のお客様の担当はなく、フリー営業として、さまざまなお客様に1日に4回ほど配達に出ています。

車に関わる専門コンシェルジュ

私の業務は、単なる配送ではありません。お客様が整備や修理というパズルを完成させるために、必要なピース（部品）を正確にご提供したり、ご要望に応えて総合的にサポートを行う専門コンシェルジュのようなものだと思っています。お客様が気づかれていない「隠れたピース（部品や関連商材）」をご提案できるように意識しています。車の専門知識だけでなくコミュニケーションを武器に、お客様のお仕事を成功に導くことが私の役目だと思っています。

正確に知識を覚える工夫

仕事をする上で、最も気をつけているのは「間違えないようにする」ことです。お客様からご注文頂いた部品や商品を間違えないように、いつも行っていることがあります。ご注文を受けたら、その部品や商品がどのようなものなのか正しく理解するために、インターネットで情報を調べ、調べた内容をメモして、記憶するようにしています。

お客様の「ありがとう」が最高のやりがい

車が好きなので、仕事を通じて専門知識を深めていけること自体がとても楽しいです。特にやりがいを感じるのは、お客様が「ありがとう」と笑顔で、感謝の気持ちを伝えてくださる時です。ご注文品を届けるだけでなく、「何か必要なものはありませんか？」と積極的にお声がけし、商品資料をお渡ししてご紹介することもあります。

お客様から「日本語が上手だね！」「日本に来て何年経ったの？」とフレンドリーに会話をして頂けるのも嬉しいです。私の説明を聞いて、お客様が商品を購入してくださった時は、大きな達成感があります。

現場で得られる驚きと感動

お客様に部品や商品をお届けした際に、私の目の前で部品を箱から取り出し、「この部品はトラックのここに取り付けるんだよ」と、実際の取り付け作業を見学させてくださることがあります。普段見ることができない作業を、プロであるお客様から説明を受けるたびに、新しい発見や感動があります。